古着の相場はどう決まる|高く売れる基準と調べ方が身につく!

段ボールとノートパソコンでフリマ出品作業をする様子
古着

古着の相場は「だいたいこのくらい」と思っていても、同じ服でも売り先や状態で値段が大きく変わります。

この記事では、古着の相場が決まる仕組みと、今日から使える調べ方を整理して、納得できる値付けと購入判断につなげます。

古着の相場はどう決まる

ノートパソコンと赤いスマートフォンとタンブラーが置かれたデスク

古着の相場は、需要と供給だけでなく、状態や真贋、付属情報の強さまで含めて決まります。

まずは「売れた価格」を起点にし、次に自分の服の条件差を足し引きすると、ズレにくい相場観になります。

相場は需要と供給に状態が掛け算される

古着の相場は、買いたい人の多さと出品数のバランスで大枠が決まります。

そこに状態の良し悪しが掛け算で効き、同じブランドでも価格帯が階段状に分かれます。

需要が強い定番品でも、シミや穴があると「買う理由」が弱まり、相場の下限側に寄ります。

反対に需要が弱いアイテムでも、未使用級や希少サイズなら相場の上限側で成立しやすいです。

  • 需要が強い:定番モデル、人気色、人気サイズ
  • 供給が多い:大量出品、定番の流通過多、まとめ売り増加
  • 状態が強い:汚れなし、型崩れ少ない、付属品あり
  • 状態が弱い:毛玉、色褪せ、臭い、補修跡

最初に見るべきは直近の成約価格

相場を調べるときは、出品価格よりも「成約価格」を優先すると精度が上がります。

出品価格は希望値であり、売れ残りが混ざるため、実勢より高く見えることがあります。

オークションやフリマの検索では、期間を絞り、同条件の落札や売却を複数件見て中央値を意識します。

Yahoo!オークションの「古着」落札相場ページでは、過去120日分の平均落札価格が表示されるため、体感の基準づくりに使えます。

見る順番 売れた価格→同条件の件数→売れるまでの期間
期間の目安 直近30〜120日
件数の目安 最低5件以上
参考ページ Yahoo!オークション|古着の落札相場(過去120日)

相場は目的別に三つへ分けると迷わない

古着の相場は一つではなく、目的によって別物として扱う方が判断が早くなります。

具体的には「買取相場」「販売相場」「C2C成約相場」の三つに分けるのが実務的です。

買取相場は業者の粗利が乗るため低めに出やすく、販売相場は店舗体験や保証で高めになりがちです。

C2C成約相場は個人間の実勢で、手数料と送料の影響が強く、価格の揺れも大きくなります。

  • 買取相場:現金化の速さ重視で下がりやすい
  • 販売相場:検品や返品対応で上がりやすい
  • C2C成約相場:条件一致の強さで上下しやすい
  • 参考統計:リユース市場の拡大で取引総量が増えている

相場は季節とトレンドで短期に動く

古着は新品よりも一点物が多いため、気温や流行の影響が価格に直結しやすいです。

アウターは秋冬前に上がりやすく、逆に春先の厚手は値下がりが起きやすいです。

また、ドラマやSNSで一気に注目が集まると、同カテゴリの相場がまとめて押し上げられます。

ただしトレンドは戻りも早いので、売りたいなら旬のうちに成約させる方が安全です。

上がりやすい時期 秋口のアウター、春前のライトアウター
下がりやすい時期 季節外れの厚手、入学卒業後の式服
トレンド要因 SNS拡散、著名人着用、復刻モデル
対策 直近成約の追いかけと早期出品

型番と年代が一致すると相場は別物になる

ブランド名だけで相場を見ても、年代や型番が違うと比較にならないことがあります。

タグの仕様や素材表記、ステッチなどで年代が特定できると、比較対象が一気に絞れます。

特にヴィンテージは「同名ブランドでも別カテゴリ」として扱われ、相場のレンジが跳ねます。

検索ではブランド名に加えて、タグの特徴や品番、コラボ名を入れるのが近道です。

  • 同名でも別物:復刻、別ライン、別国生産
  • 一致させたい情報:品番、年代、素材、サイズ表記
  • 写真で伝える:タグ、洗濯表示、ディテール
  • 言葉で補う:購入時期、着用回数、保管方法

手数料と送料を引いた手取りで相場を考える

売る側の相場は、表示価格ではなく「手取り」で比較しないと判断を誤ります。

同じ3,000円で売れても、送料負担や手数料の差で利益が大きく変わります。

薄手は送料が軽い一方で単価が低く、厚手は単価が上がっても送料で崩れることがあります。

値付け前に、販売価格から手数料と送料を引いて、最低ラインを決めておくとブレません。

計算の型 販売価格−販売手数料−送料=手取り
見落としがち 梱包資材、サイズ超過の送料差
薄手の注意 値下げ耐性が低い
厚手の注意 送料で粗利が消える

古着の相場を左右する要素

段ボールにニットを梱包している様子

相場を調べても、自分の服の条件がズレていると価格は再現しません。

ここでは、価格差が生まれやすい要素を分解し、どこを整えると相場に寄るのかを整理します。

状態は減点方式で見られる

古着の価格差で最も大きいのは、状態による安心感の差です。

買い手は写真で判断できないリスクを嫌うため、汚れや臭いがあるだけで相場が落ちます。

逆に、毛玉取りやシワ伸ばしのような軽い整えでも、印象が上がり相場の上側に寄せられます。

状態を言語化するときは、良い点だけでなく欠点も明記した方がトラブルを減らせます。

評価されやすい 未使用に近い、着用少ない、保管良好
減点されやすい 襟袖汚れ、脇ジミ、穴、ほつれ
誤解が起きやすい 色褪せ、日焼け、匂い
改善しやすい 毛玉、軽いシワ、糸くず

サイズとフィット感で売れる層が変わる

古着は一点物が多く、サイズが合う人の母数がそのまま需要になります。

同じアイテムでも、人気サイズは成約が早く、相場も高めに出やすいです。

逆に極端なサイズは、相場自体は高くても買い手が少なく、売れるまで時間がかかります。

平置き実寸を丁寧に出すと、ミスマッチが減り、相場に近い価格で成約しやすくなります。

  • 必須実寸:身幅、着丈、肩幅、袖丈
  • パンツ系:ウエスト、股上、股下、裾幅
  • 靴:表記サイズ、アウトソール、ワイズ感
  • 補足:着用感、伸縮性、厚み

付属品と証拠情報が価格の上限を押し上げる

古着の相場は、信頼できる情報が揃うほど上限が伸びやすいです。

箱や替えボタン、ギャランティのような付属品は、真贋不安を下げる役割を持ちます。

購入先のレシートや店舗名が分かる情報も、買い手の心理的負担を軽くします。

情報が弱い場合は、無理に盛らず、分かる範囲を正直に書く方が結果的に売れやすいです。

強い付属 箱、保存袋、タグ、替えパーツ
強い証拠 購入先、購入時期、型番、採寸
写真で必要 タグ、刻印、シリアル、縫製
書くと安心 保管環境、喫煙有無、ペット有無

真贋不安と補修歴は価格のブレーキになる

高単価になりやすいブランド古着ほど、買い手は真贋を強く気にします。

真贋が不明だと、相場の上限では売れにくく、価格交渉も起きやすいです。

補修やリペアは価値を下げる場合もありますが、丁寧な説明があれば納得して買う人もいます。

疑われやすい点を先回りして示すと、相場に近い条件で取引がまとまりやすいです。

  • 不安が出る例:タグ違い、刻印が薄い、縫製が荒い
  • 説明の要点:購入経路、保管状況、ディテール写真
  • 補修の要点:箇所、方法、見た目、着用への影響
  • 避けたい書き方:断定できないのに正規品と言い切る

ジャンル別の相場感

テープで封をされたクラフト素材のダンボール箱が2つ重ねられた状態

古着の相場はカテゴリごとに動き方が違い、同じ価格でも売れやすさが変わります。

ここでは、よく流通するジャンルごとに、相場を見立てるときの着眼点をまとめます。

Tシャツはプリントと年代でレンジが変わる

Tシャツは供給が多い一方で、プリントやタグの年代で一気に相場が跳ねるジャンルです。

無地や量販系は「状態とサイズ」が中心になり、相場の差は小さくなります。

バンドTやキャラクター、企業ロゴは需要が集中しやすく、同柄の成約実績が相場の柱になります。

比較するときは、同じプリント、同じ年代感、同じボディを揃えると判断が速いです。

相場が上がりやすい 人気モチーフ、希少サイズ、年代一致
相場が崩れやすい 首元ヨレ、色褪せ、穴、プリント割れ
探し方 プリント名+タグ特徴+サイズ
写真の要所 タグ、首元、脇下、プリント近接

デニムは型番とレングスが成約を左右する

デニムはシルエットとサイズが合うかどうかが最重要で、ウエストとレングスで需要が分かれます。

同じブランドでも型番やフィットが違うと比較対象が変わるため、型番を確定させるのが先です。

裾上げの有無は相場への影響が大きく、オリジナルレングスは上限を押し上げやすいです。

色落ちは好みが分かれるため、自然光で全体の色を正確に出すと相場に近づきます。

  • 必ず揃える:型番、ウエスト実寸、股下実寸
  • 上がりやすい:オリジナルレングス、人気フィット
  • 下がりやすい:裾ダメージ、股スレ、膝伸び
  • 説明のコツ:色落ちの部位を具体化

アウターは季節性と送料が相場を二重に動かす

アウターは季節要因が強く、同じ価格でも売れる時期と売れない時期の差が出やすいです。

また厚みがあるほど送料が上がり、売る側の手取り相場が下がりやすい点も特徴です。

傷みやすい襟元や袖口、ファスナーの動作は、買い手が不安に感じやすいので事前に示します。

相場を調べる際は、同じ季節帯の直近成約に限定しないと、過去の高値が邪魔になります。

相場が動く要因 季節、在庫量、送料、トレンド
見られる部位 襟、袖、リブ、ジップ、裏地
注意点 厚手は送料差で手取りが崩れる
対策 圧縮可否とサイズの記載

スニーカーと小物は真贋と付属で相場差が出る

スニーカーやブランド小物は、真贋不安が相場の上限を決めるジャンルです。

箱やタグ、購入情報が揃うほど相場が上に寄り、欠けるほど下に寄ります。

履き口のヘタリやソール減りは写真で差が出やすいので、角度を変えて撮る方が有利です。

相場の比較対象は、同じモデル名だけでなく同カラーと同状態まで寄せるのが基本です。

  • 上限を押す:箱、替え紐、購入情報、状態良好
  • 下限に寄る:ソール減り、加水分解リスク、臭い
  • 写真の要所:ソール、インソール、タグ、刻印
  • 説明の要所:保管環境と使用頻度

売る場所別の相場の違い

梱包作業中に伝票を記入する作業スペース

同じ古着でも、どこで売るかで相場の基準が変わります。

手間とスピードと手取りのどれを優先するかで、最適な売り先は変わります。

フリマは成約相場が見えやすいが競争も強い

フリマは同条件の出品が並びやすく、成約相場を追いかけやすいのが強みです。

その一方で、同じような商品が増えると値下げ競争が起きやすく、相場が短期で下がることもあります。

メルカリでは出品時に相場を調べられる機能が案内されており、画像やキーワードから類似商品の相場を確認できると説明されています。

相場を見たら、最初は相場の上側で置き、反応がなければ段階的に調整するのが現実的です。

相場の見え方 同条件の売却履歴で追える
起きがち 値下げ待ち、同質出品の増加
便利機能 メルカリの相場検索に関するニュースリリース(2025年7月14日)
注意点 手数料と送料で手取りが変わる

オークションは需要のピークを拾えるが波もある

オークションは入札が重なると、相場の上限を超える価格が出やすいのが魅力です。

一方で需要が弱いと伸びず、開始価格の設定次第で相場より下で確定することもあります。

相場を見るときは、検索語が広すぎると平均が歪むので、ブランド名やカテゴリを絞るのがコツです。

平均値だけでなく、落札価格の分布を眺めて「よく成立している帯」を掴むとズレにくいです。

買取は相場が低めでも時間価値が高い

買取は相場の上限は狙いにくい反面、すぐ現金化できて作業も減らせます。

特に大量処分や季節入れ替えでは、時間価値が勝って結果的に得になることがあります。

買取相場は「定価に対する割合」で語られることがあり、一般的なブランドは定価の10分の1程度などの目安が紹介される場合があります。

ただし実際はブランド力と状態でブレるため、複数社で見積もりを取って相場帯を確認するのが安全です。

向いている人 早く片付けたい、梱包が面倒
相場の特徴 手間が減る分だけ下がりやすい
目安の例 マイナビニュース買取の相場目安(2026年1月4日公開)
注意点 ノーブランド不可や対象外条件がある

古着屋の店頭販売は上乗せの理由を作れる

店舗販売は試着や接客、検品の安心があり、その価値が価格に乗ります。

同じ商品でも「サイズ確認できる」「返品相談できる」だけで、買い手は高くても選びやすくなります。

相場を調べるときは、店舗の値札は上限の参考にし、実際の売れ筋帯はオンライン成約で補完します。

買う側は、店舗相場とC2C相場の差が「安心代」かどうかを意識すると納得しやすいです。

  • 上乗せ理由:検品、試着、返品対応、店舗体験
  • 店頭の見方:値札は上限、回転は売れ筋帯
  • 買う側の判断:差額が安心代として妥当か
  • 売る側の判断:手間と粗利のバランス

相場を調べて失敗しないコツ

ミニカートと金色の缶詰が並ぶショッピングイメージ

相場を知っても、比較条件を間違えると、安すぎたり高すぎたりして失敗します。

最後に、相場を実戦で使うための手順と、よくある落とし穴をまとめます。

比較条件は三つだけ固定する

相場検索で迷う原因は、比較条件が多すぎて揃わないことです。

まずはブランドとカテゴリと状態の三つだけを固定し、残りは補正で考えると整理できます。

同じ商品名でも状態が違うと価格が飛ぶので、状態固定は特に重要です。

条件が揃うほど相場の幅が狭まり、値付けの根拠を説明しやすくなります。

  • 固定1:ブランドまたはメーカー
  • 固定2:カテゴリとモデル名
  • 固定3:状態ランク
  • 補正:サイズ、付属、色、季節

相場は中央値で見て外れ値を捨てる

相場を見ていると、極端に高い成約や極端に安い処分が混ざります。

それらを真に受けると、値付けが尖って売れ残りや損切りにつながります。

複数件を並べて、真ん中の帯がどこかを掴むと、売れる確率が上がります。

特に広い検索語で出た平均値は歪みやすいので、中央値発想に切り替えるのが安全です。

外れ値の例 限定品の上振れ、まとめ売りの下振れ
見るべき帯 件数が多い価格帯
調整方法 上限から下げるより中央値付近に置く
判断材料 売れるまでの日数も合わせて見る

説明文は相場の根拠を補強する

古着は情報が少ないほど不安が増え、相場の下側でしか売れにくくなります。

写真に加えて、購入時期や着用頻度、保管環境などを短く整理すると安心感が出ます。

欠点も明記するとクレームが減り、値下げ交渉よりも納得購入が増えます。

結果として相場に近い価格で成立しやすくなり、取引のストレスも減ります。

  • 書くと強い:購入時期、着用回数、保管場所
  • 書くと安心:汚れの有無、補修の有無、匂いの有無
  • 書くと親切:採寸、素材感、透け感、厚み
  • 避けたい:曖昧な美品表現だけで済ませる

市場全体の伸びも相場の背景として使える

相場は個別商品の条件だけでなく、市場全体の熱量でも動きます。

国内のファッションリユース市場は、矢野経済研究所の推計で2023年に小売金額ベース1兆1,500億円とされ、2024年も拡大予測が示されています。

またリユース市場全体も拡大傾向で、リユース経済新聞の推計では2023年に3兆1227億円と報じられています。

こうした背景を知っておくと、相場が上がっているのか下がっているのかを冷静に判断できます。

ファッション市場データ 矢野経済研究所のプレスリリース(2024年8月1日)
リユース市場データ リユース経済新聞の市場規模推計(2024年9月22日)
相場への影響 参加者増で取引量が増え、人気カテゴリは上がりやすい
注意点 カテゴリごとに温度差がある

相場を味方にして古着を楽しむ

段ボールとノートパソコンでフリマ出品作業をする様子

古着の相場は、当て物ではなく、成約価格と条件差を積み上げれば再現性が上がります。

まずは直近の売れた価格を複数見て中央値の帯を掴み、状態と情報で上限に寄せるのが近道です。

売り先ごとの相場の違いを理解すると、手間とスピードと手取りのバランスで納得の選択ができます。

相場が分かると、安く買うためだけでなく、適正価格で気持ちよく売買するための基準として古着がもっと楽しくなります。