古着転売は「誰でも簡単に稼げる」と思われがちですが、実際には儲からないと感じて撤退する人も少なくありません。
その理由は、センスや根性ではなく、手数料と送料、仕入れ基準、回転率、返品対応といった数字の設計ミスに集約されます。
一方で、同じ古着でも「狙うジャンル」と「売り方」を変えるだけで、利益が残る構造に作り替えることは可能です。
この記事では、古着転売が儲からないと言われる背景を分解し、赤字を避けるための実務的な改善策を具体的に整理します。
これから始める人も、伸び悩んでいる人も、まずは損益分岐点を言語化するところから立て直していきましょう。
古着転売が儲からないと言われる本当の理由
古着転売が儲からない最大の原因は、利益率そのものではなく、利益が残る「構造」を作れていない点にあります。
販売手数料と送料が重くのしかかるのに、仕入れ単価と販売単価の差が小さい商品を選ぶと、勝ち筋が最初から消えます。
さらに、検品や撮影の工数が増えるほど時給が落ち、在庫が増えるほど値下げ圧力が高まります。
手数料が固定で効いてくる
フリマアプリ中心の古着転売では、販売手数料が利益を直接削ります。
例えばメルカリは取引完了時に販売価格の10%が販売手数料として差し引かれます。
この10%は利益ではなく売上から引かれるため、薄利の商品ほど致命傷になります。
手数料の前提を確認するなら、公式ヘルプの記載を必ず一度読んでおくと安心です。
参照先はメルカリの手数料(公式)です。
| 論点 | 売上から差し引き |
|---|---|
| 代表例 | 販売手数料10% |
| 影響が大きい商品 | 薄利・低単価 |
| 対策の方向性 | 粗利を厚くする |
送料が利益を食い潰す
古着は見た目よりもかさばりやすく、発送サイズが上がると送料が一気に増えます。
送料は「売れたら後で考える」では遅く、仕入れ時点でサイズと発送方法を想定する必要があります。
ゆうパックの基本運賃はサイズと地域で変わるため、目安は公式表で確認しておくとブレが減ります。
例えば差出地が和歌山の運賃例は、日本郵便の一覧ページで確認できます。
参照先は基本運賃表(和歌山)です。
- 厚手アウターは送料が上がりやすい
- 圧縮や畳み方でサイズが変わる
- 送料込み設定は値付けに直結
- 発送方法を先に決めて仕入れる
仕入れの時点で負けが確定する
儲からない人の多くは、仕入れ段階で「売れる根拠」と「利益の根拠」を同時に持てていません。
感覚で「安いから買う」を繰り返すと、在庫だけが増えて資金が止まります。
仕入れは安さではなく、回転率と販売単価の見込みで判断すべきです。
特に古着は一点物が多く、同じ商品で検証しづらいので基準がないと迷走しやすいです。
まずは「買う理由」を短い言葉に固定すると、無駄仕入れが減ります。
- ブランドの需要がある
- 状態が説明できる
- サイズが売れ筋
- 季節に合う
- 粗利が確保できる
状態差が大きく、検品コストが跳ねる
古着は新品と違い、汚れ、色褪せ、毛玉、伸び、穴などの状態差が利益に直結します。
状態が悪いほど説明文が長くなり、写真枚数も増え、対応工数が上がります。
さらに、状態説明が弱いと返品や悪い評価につながり、アカウント全体の売れ行きも落ちます。
「検品に時間がかかる商品」を増やすほど、時給が下がって儲からない体感になりやすいです。
対策は、状態ランクの基準を自分の中で固定して、買う前に弾くことです。
| 状態の論点 | 汚れ・傷・伸び |
|---|---|
| 起きやすい損 | 値下げ・返品 |
| 工数が増える場面 | 撮影・採寸 |
| 改善の軸 | 仕入れ段階で除外 |
値下げ競争に巻き込まれる
古着は出品者が多く、似た商品が同時期に並ぶと価格競争が起きやすいです。
とくにノーブランドや量販系は差別化が難しく、最終的に値下げでしか動かせなくなります。
値下げは売上を作りますが、利益を削る行為でもあるため、繰り返すほど儲からなくなります。
差別化の基本は「商品自体の希少性」か「説明と写真の情報量」のどちらかです。
値下げ前に、まず情報で勝てるかを点検するのが先です。
- 型番や年代を特定する
- 素材の良さを言語化する
- 採寸を丁寧に揃える
- 着用感を誤解なく書く
作業量が多く、時給で見ると負けやすい
古着転売は、仕入れ、洗濯やケア、検品、撮影、採寸、説明文、梱包、発送と工程が多いです。
利益が出ていても、時給換算すると割に合わず「儲からない」と感じやすいのが特徴です。
時給を上げるには、利益を増やすより先に、作業の標準化と省力化が効きます。
例えば撮影テンプレ、採寸の順番固定、説明文の型を作るだけでも時間は短縮できます。
儲からない感覚を消すには、利益額ではなく作業時間を先に管理するのが近道です。
| 工程 | 撮影・採寸・梱包 |
|---|---|
| 儲からない原因 | 作業が分散 |
| 改善の要 | テンプレ化 |
| 目標 | 1品あたりの時間短縮 |
販路の選び方で利益が変わる
同じ古着でも、どこで売るかで手数料や客層が変わり、利益が残りやすさも変わります。
例えばYahoo!オークションでは、落札システム利用料として落札金額の10%が目安として案内されています。
料率や条件は変更されることがあるため、出品前に公式の料金表を確認する癖が重要です。
参照先はYahoo!オークションのご利用料金(公式)です。
販路は増やせば良いのではなく、自分の扱うジャンルと相性の良い場所に寄せるのが効きます。
- 低単価は回転重視の販路
- 高単価は信頼重視の販路
- 写真重視ならフリマが強い
- 希少性はオークションが強い
儲からない人に共通するやり方
古着転売で儲からない人には、共通して「数字の前提が曖昧なまま動く」という特徴があります。
仕入れは感覚、値付けは周り合わせ、発送はその場判断だと、運が悪い月に一気に赤字が膨らみます。
逆に言えば、やり方の型を作って再現性を上げれば、利益が出る確率は上がります。
仕入れ基準が言語化できていない
儲からない人は「なぜその服を買ったのか」を説明できない状態で仕入れが増えます。
説明できない仕入れは、売れなかった時に改善点も見つけられません。
仕入れ基準は、ブランド、状態、サイズ、季節、粗利の五つで十分です。
基準を短いチェックに落とすと、迷いが減って仕入れ精度が上がります。
最初は厳しめに弾いて、売れた経験が増えたら基準を微調整するのが安全です。
- ブランドは需要があるか
- 状態は説明できるか
- サイズは売れ筋か
- 季節は今から売れるか
- 粗利は残るか
値付けが「相場」だけになっている
相場を見て値付けするのは正しいですが、相場だけだと手数料と送料が抜け落ちます。
売上から販売手数料が引かれ、さらに送料を出品者が負担する場合、相場通りでは赤字になることがあります。
値付けは「相場」ではなく「相場の中で利益が残る位置」を探す作業です。
そのためには、損益分岐点を先に出し、そこから逆算して出品価格を決めます。
感覚の値付けをやめるだけで、儲からない状態から抜けやすくなります。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 販売価格 | 3,000円 |
| 販売手数料 | 10% |
| 送料 | 発送方法で変動 |
| 仕入れ | 上限を決める |
| 残る利益 | 目標額を固定 |
写真と説明が「買う不安」を消せていない
古着は状態差があるため、買う側は「思ったより汚い」「サイズが合わない」を警戒します。
警戒が残る出品は、いいねが付いても購入が進まず、結局値下げに頼りがちです。
写真はおしゃれさより、状態の透明性が重要です。
説明文は長文より、必要情報が漏れなく揃っていることが信頼になります。
購入前の不安を潰すほど、価格競争から距離を取れます。
- 全体とタグを撮る
- ダメージを拡大で撮る
- 採寸は必ず載せる
- 素材と伸縮を書く
回転率を無視して在庫を抱える
儲からない人ほど、仕入れの楽しさで在庫を増やしがちです。
在庫が増えると、保管スペースの負担だけでなく、季節外れやトレンド遅れで値下げが増えます。
古着転売で重要なのは、利益率より回転率の安定です。
売れるまでの期間を短くできるほど、同じ資金で何回も利益を回せます。
在庫管理は面倒ですが、ここをサボると儲からない状態が固定化します。
| 管理指標 | 目安 |
|---|---|
| 仕入れ日 | 記録する |
| 出品日 | 遅れを減らす |
| 閲覧数 | 改善の材料 |
| 値下げ回数 | 上限を決める |
| 売却まで | 期間を短縮 |
利益が出る古着の選び方
儲からない状況を変えるには、努力量ではなく「選ぶ商品」を変えるのが最短です。
利益が出る商品は、買う人のイメージが湧きやすく、状態説明がしやすく、価格が崩れにくい傾向があります。
ここでは、初心者でも判断しやすい選び方の軸を整理します。
ブランドは「需要の濃さ」で選ぶ
ブランドは知名度だけでなく、検索される頻度とファンの濃さで差が出ます。
儲からない人は「有名だから売れる」と思い、供給が多すぎるブランドに寄りがちです。
供給過多のブランドは相場が下がりやすく、値下げで利益が消えます。
狙うべきは、一定の需要がありつつ、玉数が多すぎないゾーンです。
最初は、自分が説明できるジャンルに絞った方が仕入れ精度が上がります。
- ファンが固定のブランド
- 型番で探されるアイテム
- 流行に左右されにくい定番
- 偽物が少ないジャンル
状態は「説明コスト」で見る
状態が悪いほど、売れにくいだけでなく、説明と対応のコストが増えます。
儲からない人は安さに惹かれて難ありを拾い、結果的に時間を失います。
初心者ほど、状態の良いものを薄くでも利益が残る形で回す方が再現性が高いです。
状態は主観になりやすいので、チェック項目を固定して判断のブレを減らします。
ブレが減ると、仕入れが速くなり、回転率も上がります。
| チェック | 見る場所 |
|---|---|
| 襟・袖 | 黄ばみ・擦れ |
| 脇 | 汗染み |
| 裾 | ほつれ |
| 生地 | 毛玉・テカり |
| タグ | 素材・表記 |
サイズは売れ筋を優先する
古着は一点物なので、サイズが合う人が少ないほど売れるまで時間がかかります。
売れるまで時間がかかると、資金が止まり、儲からない体感が強まります。
サイズは「表記」ではなく「採寸」で判断されるため、採寸が取りやすい服を選ぶのも重要です。
また、極端なサイズは相場が上下しやすく、値付けも難しくなります。
まずは汎用性が高いゾーンを中心に回すと安定しやすいです。
- 平均的なサイズを優先
- 採寸が取りやすい形
- 伸縮が少ない素材
- シルエットが説明しやすい
季節は「売る時期」から逆算する
古着は季節で動きが変わり、需要が上がる前に出品できるかが勝負です。
儲からない人は、安い時に大量に買い、出品が遅れて旬を逃します。
売る時期から逆算して仕入れると、値下げせずに売れやすくなります。
特にアウターや厚手素材は送料も上がるため、時期を外すと二重に苦しくなります。
仕入れと出品の間隔を短くするほど、季節要因のブレが小さくなります。
| アイテム | 出品の目安 |
|---|---|
| 春物 | 冬の終盤から |
| 夏物 | 春の中盤から |
| 秋物 | 夏の終盤から |
| 冬物 | 秋の中盤から |
手数料と送料を味方にする価格設計
儲からない状態から抜けるには、気合いよりも「数字の型」を作る方が確実です。
販売手数料と送料を前提にした損益分岐点を作り、そこから仕入れ上限を決めます。
ここでは、価格設計を迷わなくするための基本手順をまとめます。
損益分岐点を先に固定する
まず、1点あたり最低いくら利益を残したいかを決めます。
次に、販売手数料と送料を引いた後に、その利益が残る販売価格を逆算します。
そして最後に、その販売価格から仕入れ上限を決めます。
この順番にすると、仕入れの迷いが減り、儲からない商品を買いにくくなります。
慣れるまでは、利益額を低く設定しすぎないことが大切です。
- 目標利益を決める
- 手数料を見積もる
- 送料を見積もる
- 仕入れ上限を決める
配送方法の選択で利益が変わる
発送方法は、同じ距離でも料金が違い、利益を左右します。
例えばメルカリでは、ゆうパケットポストの配送料金が全国一律215円として案内されています。
送料の前提がずれると、薄利商品の利益は簡単に消えます。
料金の確認は、メルカリのヘルプ記事を参照しておくと確実です。
参照先はゆうパケットポスト(公式)です。
| 発送の考え方 | 短い結論 |
|---|---|
| 小型 | 全国一律を優先 |
| 中型 | 箱サイズを固定 |
| 大型 | 利益が厚い物のみ |
| 例 | ゆうパケットポスト215円 |
送料込みにするなら価格の意味を変える
送料込みは買う側に優しく、売れやすくなる反面、利益計算が難しくなります。
儲からない人は「送料込みの方が売れる」という理由だけで設定し、利益が消えます。
送料込みにする場合は、販売価格が「商品代金+送料」を含んだものだと捉える必要があります。
つまり、商品自体の値付けではなく、配送まで含めたパッケージ価格になります。
送料込みにするかどうかは、利益の残り方で機械的に決めるのが安全です。
- 送料を先に確定する
- 厚みで料金が変わる
- 圧縮でサイズを下げる
- 送料込みは一括価格
値下げルールを決めて利益を守る
値下げは売るための手段ですが、無計画にやると利益が削れます。
儲からない人は、値下げ回数が増えて、最後に赤字でも手放す流れになりがちです。
値下げは「いつ」「いくら」「何回まで」を決めて、利益が残る範囲で止めます。
売れない原因が価格以外の場合、値下げをしても改善しません。
値下げ前に、写真、タイトル、説明、カテゴリ、発送方法を点検するのが先です。
| ルール | 考え方 |
|---|---|
| 回数 | 上限を作る |
| 幅 | 小さく刻む |
| 間隔 | 一定にする |
| 停止線 | 赤字前で止める |
古物商許可とトラブル回避の基本
古着転売はビジネスとして継続するほど、法律とトラブル対応が避けて通れません。
特に、仕入れて販売する行為が反復継続になると、古物商許可が関係してきます。
知らずに進めるとリスクが大きくなるため、最低限のポイントを押さえておきましょう。
古物商許可が必要になるケースを知る
営利目的で仕入れた古着を反復継続して販売する場合、古物商許可が必要になることがあります。
境界は状況で変わり得るため、自己判断で安全だと思い込むのは危険です。
判断の出発点として、許可の考え方を解説している行政書士系の情報に目を通し、必要なら所轄へ相談するのが堅実です。
また、罰則の条文自体は公的な法令検索で確認できます。
参照先はe-Gov法令検索の古物営業法です。
- 営利目的で仕入れて売る
- 反復継続して販売する
- 委託販売でも該当あり
- 迷うなら所轄へ確認
無許可営業の罰則を条文で把握する
古物営業法には、許可を受けないで営業した場合の罰則規定があります。
条文上は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金といった重い罰が定められています。
この種の数字は解説サイトによって表現が揺れるため、一次情報として条文を直接確認するのが安全です。
条文の確認は、e-Gov法令検索に掲載されている古物営業法でできます。
参照先は古物営業法(e-Gov)です。
| 論点 | 要点 |
|---|---|
| リスク | 無許可営業 |
| 罰則 | 条文で定義 |
| 確認方法 | e-Govで確認 |
| 方針 | 不安なら相談 |
真贋とブランド表示で揉めない工夫
古着は偽物や真贋不明品が混ざりやすく、トラブルの火種になりやすいジャンルです。
儲からない人は、真贋リスクの高いブランドを知識不足のまま扱い、返金やアカウントリスクを抱えます。
真贋に自信がない場合は、最初から扱わない判断も立派な戦略です。
ブランド表示は誇張せず、タグやディテール写真で根拠を示すほど安全です。
長く続けるほど、利益よりもリスク管理が効いてきます。
- 真贋不安は扱わない
- タグと刻印を撮る
- 根拠のない断定を避ける
- 状態と欠点を先出し
続けるかやめるかを判断する要点
古着転売が儲からないと感じる時は、才能がないのではなく、仕組みが赤字寄りになっている可能性が高いです。
まずは販売手数料と送料を前提に損益分岐点を作り、仕入れ上限を数字で固定してください。
次に、売れる商品を増やすのではなく、儲からない商品を買わない仕入れ基準を言語化してください。
写真と説明はおしゃれさより透明性を優先し、買う側の不安を潰すほど値下げに頼らずに済みます。
在庫は回転率で管理し、売れるまでの期間が伸びる商品が増えたら仕入れを止める判断が必要です。
送料が上がる大型や重いアイテムは、利益が厚いものだけに絞ると時給が改善します。
古物商許可などの法的な論点は、自己判断で安心せず、一次情報と所轄確認で安全側に寄せるのが堅実です。
ここまで整えても数字が合わないなら、古着転売ではなく、別ジャンルに移る判断も合理的です。
逆に、数字が合うのに儲からないなら、作業の標準化と出品スピードを上げるだけで改善する余地があります。
儲からない状態を放置せず、原因を数字に落として一つずつ潰すことが、最短の立て直しになります。

