Temuはとにかく安い反面、品質の当たり外れや配送のブレが利益を直撃しやすい仕入れ先です。
せどりとして成立させるには「売れる前提で大量に買う」より「検証しながら少量で回す」設計が欠かせません。
さらに、規約上の商用利用の扱い、関税や輸入消費税、販売先の禁止事項まで理解しておかないと、黒字化してもアカ停止で終了しがちです。
この記事は、Temuを仕入れ先にするときの安全ラインを先に示し、勝ち筋があるケースだけを現実的な手順に落とし込みます。
Temuせどりで稼ぐ結論は在庫型で小さく回す
結論は、無在庫や直送で回す発想を捨て、先に自分で受け取って検品し、少量から回転させるのが最も安全です。
Temuの特性は「安いがブレる」なので、ブレを吸収できない運用は利益より先にトラブルが増えます。
最初に狙うべきはノーブランドの消耗品
Temu仕入れの初手は、ブランド依存がない消耗品や収納小物など、期待値のズレが致命傷になりにくいジャンルが向きます。
流行や型番で売る商品より、用途で探される商品を選ぶほど、写真と実物の差による低評価を避けやすいです。
仕入れ単価が低いほどクレーム時の損失が軽く、検証回数を増やして当たりカテゴリを見つけやすいです。
- 収納グッズ
- 清掃用の小物
- 梱包・ラベル用品
- 車内アクセサリーの汎用品
- ペットの消耗品の一部
利益が残りやすい価格帯は低単価の束売り
Temuは単品で薄利になりやすいので、束売りやセット化で客単価を上げると送料や手数料を吸収しやすいです。
ただしセット化は誇大表示になりやすいので、同梱点数と内容物は商品説明で必ず一致させます。
梱包サイズが大きくなると配送コストが跳ねるため、薄く軽い商品を束ねる設計が相性が良いです。
| 売り方 | 向く商品 | 狙い |
|---|---|---|
| 束売り | 同一の消耗品 | 客単価アップ |
| セット化 | 用途が同じ小物 | 比較されにくくする |
| まとめ買い提案 | 予備需要がある品 | リピート導線 |
検品を前提にすると低評価と返品が減る
Temu仕入れは、個体差や初期不良の混入をゼロにできない前提で、検品工程を最初からコストに入れます。
通電・動作・欠品・破損の確認をルーチン化すると、販売後の「思っていたのと違う」をかなり削れます。
検品で弾いた商品をどう処理するかも含めて、最初から利益率を見積もるのが長期的に強いです。
- 外観の傷と汚れ
- 付属品の欠品
- 動作確認の可否
- サイズの誤差
- 梱包の破れ
無在庫・直送は規約と運用の両面で事故りやすい
無在庫で売ってからTemuで買う運用は、納期遅延と品質ブレで顧客対応が破綻しやすいです。
加えて、Temuの利用条件として個人の非商用利用を前提にする記載があり、第三者の利益のための利用を禁じる趣旨の条項もあります。
少なくともアカウントロックのリスクを増やす運用なので、短期の効率より継続性を優先して在庫型に寄せます。
| 方式 | メリット | 致命傷になりやすい点 |
|---|---|---|
| 在庫型 | 検品できる | 資金回転が必要 |
| 無在庫 | 在庫負担が少ない | 納期と品質が読めない |
| 直送 | 作業が少ない | 住所情報と返品対応が難しい |
仕入れの再現性は「同じ商品を再注文できるか」で決まる
Temuは同一ページでも仕様が変わったり、同じ見た目でも別の出品者に切り替わったりすることがあります。
せどりで継続利益を作るなら、同一SKUでの再注文が安定する商品だけを主力に残します。
一発当たりの高利益より、補充可能でクレームが少ない型を残すほうが結果として強いです。
- 再購入の可否
- レビューの母数
- 素材・寸法の明記
- ロット差の少なさ
- 代替候補の有無
仕入れ判断は手数料と返品率を先に引く
売値から逆算するときは、まず販売手数料と送料を差し引き、次に返品・不良の想定コストを引いて残る額を見るべきです。
Temuは原価が安く見える分、返品や再送のコストが利益を食いやすいので、想定不良率をゼロにしないのが現実的です。
最初は「利益率」より「トラブル率」をKPIにして、回転が安定してから利益率を上げるほうが早く伸びます。
| 項目 | 見積もりの考え方 |
|---|---|
| 販売手数料 | 販路の料率で固定 |
| 送料 | サイズと地域で変動 |
| 不良・返品 | 割合で別枠計上 |
| 梱包資材 | 1件あたりの平均 |
| 作業工数 | 時給換算で上限を決める |
Temuの規約と商用利用の考え方
Temuはマーケットプレイスであり、利用条件上は個人の非商用利用を前提にする記載が確認できます。
せどりは法律上ただちに違法とは限らない一方、利用規約に反する使い方はアカウント停止などの実害に直結します。
個人の非商用利用を前提にした条項を押さえる
Temuの利用条件には、サービス利用が個人の非商用利用であることを表明する内容が含まれています。
また、第三者の利益のためにサービスを使わない趣旨の制約もあり、直送や代理購入のような形は特に衝突しやすいです。
最新の文言は公式の利用条件で確認し、運用を寄せるのが最も安全です。
| 確認ポイント | 見ておく理由 | 参照先 |
|---|---|---|
| 非商用利用の前提 | せどり運用の線引きになる | Temu Terms of Use |
| 第三者の利益のための利用 | 直送や代理購入で問題化しやすい | Temu Terms of Use |
| 停止・終了の裁量 | 違反判定の結果が重い | Temu U.S. Terms |
アカウント停止を招きやすい行動パターン
短期間で大量注文を繰り返すと、不正検知や転送業者利用と誤認されるリスクが上がります。
配送先を次々に変える直送型は、住所情報の取り扱いも含めて運用負荷が高く、規約面でも疑義が出やすいです。
仕入れは自宅や事業所に集約し、検品後に国内発送する形に寄せるほどリスクは下がります。
- 短期の大量購入
- 配送先の頻繁な変更
- 同一カードで複数アカウント
- 返金要求の過多
- 不自然なクーポン運用
「転売禁止」表記と法律の距離感を理解する
一般論として、転売禁止の注意書きがあっても直ちに刑事罰になるわけではなく、契約や取引上の制限として効いてくることが多いです。
ただしプラットフォーム規約や取引条件に反すれば、出品停止やアカウント制限など現実的な不利益が先に起きます。
法律の話とアカウント運用の話を分け、まずは運用上の安全ラインを守るのが堅いです。
| 論点 | 起きやすい不利益 | 回避の考え方 |
|---|---|---|
| 仕入れ先の規約 | 購入停止 | 在庫型で自己利用寄りにする |
| 販売先の規約 | 出品停止 | 禁止カテゴリと表記を守る |
| 消費者対応 | 返品と低評価 | 検品と説明の精度を上げる |
トラブル時の証拠は注文情報と商品状態
万一の返金・返品・真贋トラブルに備え、注文履歴、商品ページのスクリーンショット、到着時の状態を残します。
特に型番や仕様が変わりやすい商品は、届いた個体の写真を保存しておくと、販売後の説明責任を果たしやすいです。
証拠を残す習慣は、利益より先に信用を守る仕組みになります。
- 注文番号と日付
- 商品ページの要点
- 到着時の開封動画
- 検品チェック結果
- 出品ページの説明文
仕入れでつまずく品質と偽物リスクの見極め
Temuで最も多い失敗は、写真の印象だけで仕入れて、実物の質感やサイズ感のズレで返品が続くことです。
また、知名度のあるロゴやデザインに寄せた商品は、権利侵害や真贋トラブルのリスクが上がるため避けるのが無難です。
レビューの読み方は「低評価の理由」を先に見る
レビューは星の平均より、低評価が何に怒っているかを先に確認すると事故が減ります。
サイズ違い、素材のチープさ、初期不良の多さは、販売後に必ず同じクレームとして返ってきます。
レビューの母数が少ない商品は検証枠に留め、本仕入れは避けます。
- 写真と違う
- サイズが合わない
- すぐ壊れた
- 臭いが強い
- 梱包が雑
危ないのはブランド風デザインとロゴ入り
Temuを含む海外系マーケットプレイスでは、権利者から模倣品として指摘されるケースが報道や行政発表でも問題になっています。
EU当局は、違法商品に遭遇するリスクが高いという趣旨の発表を出しており、カテゴリによっては安全面の指摘もあります。
せどりで守るべきは一時の利益よりアカウントと信用なので、ブランドに寄せた商品は触らないのが結論です。
| リスクの種類 | 起きること | 参照先 |
|---|---|---|
| 違法・非準拠品の流通 | 販売停止や回収の可能性 | European Commission |
| 安全性の指摘 | 子ども向けや電子系で問題化しやすい | BEUC |
| 模倣品の懸念 | 真贋トラブルや権利侵害 | Reuters |
電気製品と子ども向けは慎重に扱う
電気製品や子ども向け商品は、法令適合や安全表示の問題が起きたときの影響が大きいです。
海外プラットフォームの商品安全性については、消費者団体が問題点を指摘する資料も出ています。
初心者のTemuせどりは、まず非電気・非子ども向けの低リスクカテゴリから始めるのが現実的です。
- 玩具
- ベビー用品
- 充電器
- バッテリー関連
- 皮膚に長時間触れる製品
写真と実物の差を埋めるのは説明の精度
仕入れ段階で完全に差をなくせないなら、販売時に差が出るポイントを先に書いて期待値を合わせます。
サイズは実測値、素材は触感に近い表現、色味は端末差がある旨を明記するだけで返品率は下がります。
説明の精度が上がるほど、Temu仕入れの最大リスクである「想像違い」をコントロールできます。
| 差が出やすい点 | 書き方のコツ |
|---|---|
| サイズ | 実測の数値で書く |
| 色 | 端末差を前置きする |
| 素材 | 硬さや厚みを補足する |
| 付属品 | 同梱物を列挙する |
送料・納期・関税で利益が崩れるポイント
Temuは海外発送が絡むため、仕入れの段階で納期ブレと輸入課税の可能性を織り込む必要があります。
特に価格が上がると関税や輸入消費税の影響が出て、想定していた利益が一気に削れます。
課税価格1万円以下の免税ルールを知る
日本の税関では、課税価格の合計額が1万円以下の物品は、原則として関税と消費税などが免税になる案内があります。
ただし適用除外や例外があるため、カテゴリーによっては少額でも課税され得る点に注意します。
ルールは税関の案内で一次情報を確認するのが安全です。
個人使用の輸入は課税価格が6割で計算される
個人使用目的の輸入では、海外小売価格の60%を課税価格とする扱いが一般に知られており、免税ラインの考え方が変わります。
実務上は「購入額が約16,666円程度までなら免税になりやすい」という目安として語られることがあります。
ただし品目や条件で変わるため、目安を過信せず、課税通知が来たら従う前提で資金繰りを組みます。
- 海外小売価格の考え方
- 課税価格の計算の前提
- 品目による例外
- 複数点購入時の合算
- 為替でのブレ
制度変更のニュースは利益設計に直結する
少額貨物の免税や課税の扱いは各国で見直しが議論されており、日本でも小口輸入の課税を検討する動きが報じられています。
仕入れ価格が同じでも、課税の前提が変われば粗利が瞬時に消えるため、ニュースを前提に余裕を持たせるべきです。
少なくとも「免税が永遠に続く前提」での価格設計は避けます。
| 変化の例 | 影響 | 参照先 |
|---|---|---|
| 少額免税の見直し議論 | 輸入コストが上がる | The Japan Times |
| 当局の制度整理 | 手続きが変わる | 財務省資料 |
納期ブレは在庫回転とキャンセル率に跳ね返る
Temu仕入れは到着までのリードタイムが読みにくく、欠品や遅延が続くと出品の安定供給が崩れます。
よって「補充が遅れても回る商品」か「代替品で補える商品」を主力にし、単発トレンド品に寄せない方が安定します。
販売先での発送期限に間に合わない運用は、それだけでアカウント評価を下げるので避けます。
- 補充が遅れても売れるか
- 代替商品があるか
- 在庫切れ時の対応
- 発送期限の厳しさ
- キャンセル率の許容
販売先別の運用ルールとトラブル回避
Temu仕入れを成功させる鍵は、仕入れ先よりも「どの販売先のルールに合わせるか」で決まります。
無在庫禁止、画像転載は禁止、発送期限、返品ポリシーの差を理解し、最も厳しい前提で運用すると事故が減ります。
無在庫禁止を前提に在庫型に統一する
多くの国内プラットフォームでは、手元にない状態で販売する運用は規約上リスクが高いとされています。
Temu直送で回すと、納期と品質をコントロールできず、クレーム対応が販売先の評価に直撃します。
在庫型に統一し、検品後に出品するだけで、規約面と実務面の両方が一気に安定します。
- 先に受け取る
- 検品する
- 国内発送にする
- 発送期限に合わせる
- 返品条件を明確化する
画像転載は避けて自前撮影に寄せる
商品画像をそのまま転載すると、著作権や規約違反の指摘を受けるリスクがあります。
さらに、Temuは写真と実物の差が出やすいので、自前撮影のほうがクレームを減らす効果もあります。
撮影は完璧でなくても、現物の質感とサイズ感が伝わるだけで返品率が下がります。
| 項目 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 商品写真 | 自前撮影 | 転載リスク回避 |
| サイズ | 実測を掲載 | 想像違いを減らす |
| 同梱物 | 写真で見せる | 欠品クレーム対策 |
返品・返金の設計は「面倒を減らす」方向で組む
Temu仕入れは初期不良ゼロを保証しにくいので、返品対応に追われると時間が溶けます。
だからこそ、説明文で期待値を合わせ、梱包を強め、初期不良の発生率そのものを下げます。
最初から返品率をKPIにして改善すると、薄利でも利益が積み上がる型になります。
- 実測サイズを記載
- 色味の注意書き
- 検品済みの明記
- 梱包の強化
- 初期不良時の窓口を明確化
安全面や偽物懸念が強い商材は扱わない
海外マーケットプレイスでは、違法商品や安全性の問題が公的機関や当局から指摘されることがあります。
米国ではマーケットプレイス運営に対して情報開示義務を巡る執行事例もあり、環境は変化しています。
せどりとしては、疑いが出る商材を避け、低リスク商材で回転と評価を積むのが最短です。
明日からの行動に落とす要点
Temuせどりは、安さに飛びつくほど失敗しやすく、検証とリスク管理で勝ちやすくなります。
まずはノーブランドの低リスク商材を少量で仕入れ、検品して自前撮影で出し、返品率と低評価率を最優先で下げます。
運用は無在庫や直送を避け、Temuの利用条件が前提とする個人の非商用利用や第三者利益の制限に抵触しにくい形へ寄せます。
関税と輸入消費税は、税関の一次情報で免税条件と例外を確認し、制度見直しのニュースも前提に価格設計へ余裕を持たせます。
最後に、継続利益の源泉は「再注文できる定番」と「クレームが少ない説明」の積み上げなので、一発狙いより型を作ることに集中します。

